一欠片ひとかけら)” の例文
旅費のつかい残りで、すぐに石油を買う体裁ていたらく、なけなしの内金で、その夜は珍らしくさかなを見せた、というのが、苦渋いなまり節、一欠片ひとかけら。大根おろしも薄黒い。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)