“ワンポウツ”の漢字の書き方と例文
語句割合
黄包車100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛情はまだ参木の後姿にからまったまま、沈み出した。すると、お杉は通りかかった黄包車ワンポウツを呼びとめて、参木の面前をけ抜いた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
彼は参木から支配会社へかかっていた電話を思い出すと、速力の早そうな黄包車ワンポウツを選んでパーテルへ走らせた。彼は車の上で快活であった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
無軌道電車が黄包車ワンポウツの群れを追い廻しながら、街角に盛上った果物の中へ首を突っ込むと、動かなかった。参木は街を曲った。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)