“ホカヒビト”の漢字の書き方と例文
語句割合
乞食者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数個の邑落と交渉を生じ、更に幾つとも知れぬ檀那パトロン村を生じて、祝福を職業とする乞食者ホカヒビトとなつて行つたものもある。
即、所謂いはゆる乞食者ホカヒビト」と言ふ職業人が現れた。自分等の村々に語り伝へられた歌なり、物語をもつて、諸国を流浪して歩く宗教家が出来たのである。此は、神事の叙事詩を歌ひ唱へて歩くのだ。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
流浪して歩く乞食者ホカヒビトの力は、国家を組織づけるに大なる力を与えた。而も其が、古い時代の人の心に働いてゐる。併し其よりも、一層大きい事は、恋愛の心持を、人々に起して来た事である。
万葉集の解題 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)