“ブリーチカ”の漢字の書き方と例文
語句割合
半蓋馬車100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そら、馬車が来ましたよ、そら、馬車が!」とチチコフは、ようやく自分の半蓋馬車ブリーチカがこちらへやって来るのを見ながら、叫んだ。
そうこうするうちに半蓋馬車ブリーチカはいよいよ寂しい街から街を通り抜けて、やがて市街もこれで終りらしく、木柵だけが長くつづく傍らへと出た。
「僕が別の半蓋馬車ブリーチカを君にやるよ。さあ物置へ一緒に来たまえ、そいつを君に見せるからさ! 塗替さえすりゃあ、素晴らしい馬車になるぜ。」
よく独身者が乗りまわすような例の小型の半蓋馬車ブリーチカと、二人の農奴——馭者のセリファンに従僕のペトゥルーシカ——とが残っているだけであった。
この半蓋馬車ブリーチカの形は少し傾いてゐて、右側が左側より余ほど高かつたが、それがまた彼女にひどく気に入つてゐた。
正午ひるころ、一通り馬車の手入れが終ると、オメーリコは厩から、半蓋馬車ブリーチカよりは幾らか年齢としはの若い三頭の馬を曳き出して、その偉大なる馬車に繋いだ。