“トンヤンレン”の漢字の書き方と例文
語句割合
東洋人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙な東洋人トンヤンレン(日本人)の出現が、俺を前線へ連れて行ってやろうという風巻の好意に動揺を与えたのか。風巻はしかし意を決したように、こう言った。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
そんな話を聞きながら、私は独り漫然とくだらない事を考えていた。——日本にトコトンヤレナと云う唄がある。あのトンヤレナは事によると、東洋人トンヤンレンの変化かも知れない。……
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
波多君が私を指さしながら、悪戯いたずらそうな子供の芸者に、「あれは東洋人トンヤンレンじゃないぜ。広東人カントンレンだぜ。」とか何とか云う。芸者が村田君に、本当かと云う。村田君も、「そうだ。そうだ。」と云う。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)