“ショウウヰンド”の漢字の書き方と例文
語句割合
飾窓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人波の向うに、何処かの店の飾窓ショウウヰンドに沿つて、ぽつりと歩いて行く洋服を着た男が目についたが、それが、兄らしかつた。よく見てゐるとやつぱり、兄だつたのだ。
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)
目の前に建てつらなつた店々の屋根から、軒から、解けた雪のしづくが冷たさうにポタポタと落ちる。かつと陽を受けて、雫にれた飾窓ショウウヰンドのガラスが泣いたやうにギラギラ光つてゐた。
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)