“ゴケニン”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ごけにん
語句割合
御家人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片岡は御家人ゴケニンだ。穢れ役人に、調べを受ける筋はねえ、とぐつと裾を捲つて、褌をもろに出して、坐りこんだ。(河内山、神田伯治)
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
武家の世には御家人ゴケニンとなり、侍となつて、良民の上に位どられる様になつたが、社の奴隷は、謂はれない侮辱を忍ばねばならなくなつた。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家人と言つても、奴隷の一種に過ぎないやつこが、家の子と時代に応じて言ひ換へられても、後世の武家が「御家人ゴケニン」なる名に感じた程、名誉の称号ではなかつた。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)