“カード”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
梳棉部50.0%
会員券50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
参木は高重につれられて梳棉部カードから練条部ドローイングへ廻って来た。繁った鉄管の密林には霧が枝々にからまりながら流れていた。雑然と積み重ったローラーの山がその体積のままに廻転した。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「暴徒だ。」と高重は叫ぶと、梳棉部カードの方へ疾走した。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
会員券カードだからおあいそ(勘定書)も出されぬのを良いことに、チップも置かずに帰った。暫くは腑抜けたようになって、その時の面白さを想いだしていた。
雪の夜 (新字新仮名) / 織田作之助(著)