“カントーラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
事務室50.0%
事務所50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎日、事務室カントーラの青羅紗の上に、我々は六ルーブリの宿料と、一割の税とをおく。金庫をひかえて坐っているトルストフカの事務員が、一枚の受取をよこす。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そのたびに事務室カントーラの前をとおりすぎた。事務室カントーラの白い戸には三越の文具部にあるインク・スタンドの通りな碧硝子のとってがついていて、執務時間第八時より第十二時。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
私があるいはYが、夜の第二十一時五十分になってハッと思い出し、最大速力で事務室カントーラへかけ下りるのも、それ故無理ないしだいではないか。貸室クワルティーラは一杯だ。ホテルには空いた部屋がある。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
事務所カントーラの椅子は、ちっとも変っていなくて「五日週間、間断なき週間」と、壁にはり出されているのは、隣りの中央郵便局の内部と同じだった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
伸子は赤や緑で小花模様を出した粗末な絨毯の上を事務所カントーラへのぼって行った。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)