“やげんぼり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薬研堀94.7%
藥研堀5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最後は薬研堀やげんぼりの不動、植木市というほど盆栽の陳列、初春の床飾り、松竹梅に福寿草、当時はしのづくりの梅が流行で飛ぶように売れた。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
毅堂は『吟草』の刊刻を機会に詩会を薬研堀やげんぼりの草加屋という酒楼に開きあまねく同好の詩人の来会を求めた。その回状を見るに
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「飛んでもない。この娘は、藥研堀やげんぼりなんかへ行つた筈はありません。私が確り見張つて變な野郎なんかに指も差させないやうにして居ります」
藥研堀やげんぼりの石崎丹後樣なんですがね——それ、ね。親分はあんまり良い顏はしないでせう」
藥研堀やげんぼりの埋立て地で、殺されてゐるのが好い男の與三郎だつたんで。埋立て地で使つた道具を抛り込んである小屋の、むしろの上に伸びてゐるのを、人足が仕事に來て見付けたんで。