“みろくじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
弥勒寺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明日あした弥勒寺みろくじへ会いに来るとさ。弥勒寺へ。明日あしたの晩。」
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夜になると風が銀杏いちょうの木の葉をひらひらと落して来ました。弥勒寺みろくじの鐘が九ツを打った時分に、屏風の蔭に寝ていた机竜之助はウンと寝返りを打ちました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし門違いにも門違いでないにしても、弥勒寺みろくじの門を入って人を尋ねるとすれば、ここはその一軒だけです。この深夜に、わざわざここまでとまどいをして入り込む人のあろうとも思われません。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)