“ほたるざは”の漢字の書き方と例文
語句割合
螢澤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「早速本題に入りますがね。谷中三崎町から谷をへだてて向うの、千駄木螢澤ほたるざはに、源氏長屋といふのがあるのを御存じですか」
言ひにくかつたら、俺が代りに言つてやらうか、——お前は何にかのわけがあつて、時々姿を變えて、螢澤ほたるざはに通ひ、鈴川家の弟佐野松さのまつと逢つてゐた。
そこで鈴川主水は義弟の佐野松と、愛弟子の杵太郎と、下男の猪之松だけを從へ、偏僻へんぴな千駄木螢澤ほたるざはに隱れて、再び芽の出る日を待つてゐたのでせう。