“ひこね”の漢字の書き方と例文
語句割合
彦根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう彦根ひこね測候所に頼んで、同所の筒井百平つついももへい氏から、必要な気象観測のデータを送っていただいて、それでやっと少しはまとまった事を考えるだけの資料ができた。
伊吹山の句について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
たちまち湖面の波を白くかすって、伊吹いぶきの上をめぐり、彦根ひこねの岸から打出うちではまへともどってくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女の父は太田垣伝右衛門光古おおたがきでんえもんてるひさと名乗る知恩院ちおんいんの寺侍で、一人むすめの彼女——名はせい——に、彦根ひこねの近藤某を婿にとって男女四児あったがみな早世してやがて婿も死んだ。
蓮月焼 (新字新仮名) / 服部之総(著)