“はくちやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
白丁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お勝手の戸棚の白丁はくちやうの中に毒のがあれば、湯へ行く前に入れたかも知れないが、白丁に殘つた酒に毒が入つて居なきや、お近さんは下手人ぢやないよ」
「二本の白丁はくちやうに出して置いて、一本無くなると次のを呑み、二本空つぽになると、又樽から出して置きます」
間違ひだよ、錢形の親分、——一昨夜の凉み船で呑んだ酒の殘り、徳利に殘つてかんざましになつたのを、物事に氣のつく周助が、白丁はくちやうに入れて持つて歸つたのだ。
お兼は戸棚をあけて中の白丁はくちやうを出して見せました。振つて見ると未だ少しは殘つてゐさうですが、平次は一寸臭ひを嗅いで見たきり、念入りに封をして八五郎に預けました。