“なつめがた”の漢字の書き方と例文
語句割合
棗形100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅黒い棗形なつめがたの素子の白粉気のない顔は、酔ってあか黒く脂が浮いて見え、藍地に白でぽってり乱菊を刺繍した桃龍の半襟の濃艶な美しさは、素子の表情のにぶくなった顔を、ひときわ醜くした。
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
パチリと、棗形なつめがたに眼を見ひらいた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)