“てんぷらや”の漢字の書き方と例文
語句割合
天麩羅屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その隣りは天麩羅屋てんぷらやでした。廻りは皆普通の店ですのに、そこだけが一軒目立っていました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
是公の連れて行ってやろうかは久しいもので、二十四五年ぜん、神田の小川亭おがわていの前にあった怪しげな天麩羅屋てんぷらやへ連れて行ってくれた以来時々連れてってやろうかを余に向って繰返す癖がある。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東側の角には伊勢幸という洋服屋があり、婦人服を出していたのも珍しく、隣が福田屋という掛物の菓子屋で、よくそこで落がんなどを買ったのもなつかしい。一丁目では大新という天麩羅屋てんぷらやが古い。
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)