“てったい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
撤退80.0%
鉄胎20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昭和十八年の春と言えば、大戦第三年目に入り、既にミッドウェーの敗戦、ガダルカナルの撤退てったいによって、戦況既に我に不利に傾き、要路の人たちの焦慮がそろそろ見えて来た頃である。
千里眼その他 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「あれよ、羽柴筑前をはじめ、上方勢はことごとく撤退てったいしてゆく」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はよく六十斤にあまる大刀を使い、千里の征馬に乗ってもなお鉄胎てったいの強弓をひき、身には二箇の流星ついを秘し持って、一放すればいかなる豪敵も倒し、ももたび発してももたびはずすことがありません。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)