“ちんめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
沈湎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏川は今もなほ自ら淪落の沼底に沈湎ちんめんするが故に自らのゐる場所を青春と信じてゐた。青春とは遊ぶことだと思つてゐたのだ。否、々、々。
母の上京 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
暗い地下の隠れ部屋に左膳の思い出を抱いて独り沈湎ちんめんしているものの、かのお藤、一度左膳を得て、はたしてこのままにもくするであろうか。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
だからかれの目が下から見やっている一方、かれの顔には深いねむりのときの、ぐったりした、ふかく沈湎ちんめんしたような表情があらわれていた。