“ちまたばなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巷話66.7%
巷談33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と聞いて、和氏はそのけなげさに感じ、舟を与えて落してやった。——という巷話ちまたばなしを尊氏はいまふと思いだしたのだった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それこそは、巷話ちまたばなし。まこと御自害なら戦後ただちにここへ小市がまいらねばなりませぬ。……なぜなれば、それがしの孫、小市丸と申すわっぱは、御台所へ附いて赤橋家におり、さいごまで、お側に仕えていたこと確かでござりますゆえ」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それとまた、筆まめな良覚法師は、合戦以外の、いくつかの哀話や巷談ちまたばなしをも書き忘れていなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)