“だいとめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大留100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大留だいとめの仕事場でも、どうかすると彼は物影から人の話や素振りに注意するようになった。物事の裏面が彼の心を不思議に誘惑した。
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
彼も「大留だいとめ」の子飼いの弟子であるが、十三四のじぶんから火事が好きで、半鐘の音を聞くとすぐにとびだしてゆく。
ちいさこべ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
何時か庄吉も一度棟上むねあげに連れて行って貰ったことがあった。大留だいとめの下についてる大工達の外に多くの仕事師達もやって来た。
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そして大留だいとめのうちにも種々な術策が方々で行なわれていることが漠然と彼の頭にはいって、それが一層彼の心を臆病ならしめた。
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)