“たちりゅうわん”の漢字の書き方と例文
語句割合
館柳湾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大窪詩仏おおくぼしぶつ、菊池五山、館柳湾たちりゅうわんの詩社に参した当時の詩人は大概竹渓の相識であった。煩を避けて一々その名を挙げない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この年四月十三日に詩壇の耆宿きしゅくを以て目せられていた館柳湾たちりゅうわんが目白台の邸に没した。年をうけること八十三である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくしは毎年冬の寝覚ねざめに、落葉を掃く同じようなこの響をきくと、やはり毎年同じように、「老愁ハ葉ノ如クハラヘドモ尽キズ蔌蔌タル声中又秋ヲ送ル。」と言った館柳湾たちりゅうわんの句を心頭に思浮べる。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)