“しゃぼんだま”の漢字の書き方と例文
語句割合
石鹸玉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
噺のなかの人物の雌雄めすおすの区別もつかず、万事万端でたらめの代わり、そこになんらの理に落ちるところなく、フワフワフワと春の日の石鹸玉しゃぼんだまみたいだから、派手でおかしい。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
同時にまた勇ましい空想も石鹸玉しゃぼんだまのように消えてしまった。もう彼は光栄に満ちた一瞬間前の地雷火ではない。顔は一面に鼻血にまみれ、ズボンの膝は大穴のあいた、帽子ぼうしも何もない少年である。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)