“しつど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湿度66.7%
溼度33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしの部屋には画架のほかに籐椅子の一脚あるだけだった。籐椅子は空気の湿度しつどの加減か、時々誰も坐らないのにとうのきしむ音をさせることもあった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから湿度しつどは四十パーセント程度に保たれています。ですから、これまでの地下のようなじめじめした感じや、むしあつくて苦しいなどということもありません。
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
換言すれば又太陽の温熱が加はつたり、空氣の溼度しつどが異なつて來たりする爲に、末端が刺激されて、そして其の爲に水氣等のものが、促進されて上昇する、とも云ひ得ることを示して居る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
温度溼度しつどの調節を圖るが如き、光線及び氣流に對して不健康的なるを善巧に處理するが如き、凡そ疾病の既發及び未發に對して取るべき萬般の手段を盡す等、一々枚擧するには堪へぬことである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)