“さむ/″\”の漢字の書き方と例文
語句割合
寒々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことにあの障子の裏に照り映えている逆光線の明りは、何と云う寒々さむ/″\とした、わびしい色をしていることか。
陰翳礼讃 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
平次はくすぐつたいやうな心持でお粂と相對しました。赤い夜具の裏をハネ返して、長襦袢に小掻卷こかいまきの、寒々さむ/″\と膝を揃へた、お粂のポーズは哀れ深くも色つぽいものだつたのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)