“ごもくずし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
五目鮨71.4%
五目鮨司28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その屋敷で手ごしらえの五目鮨ごもくずしの馳走になって、今や帰って来たのである。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
餅を搗いても、団子を拵へても、五目鮨ごもくずしを炊いても、母は必ず叔父の家へ分けて遣る事を忘れない。或時は裏畑から採れた瓜や茄子を持つて行つた。或時は塩鮭しほびきの切身を古新聞に包んで持つて行つた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
舌の両脇に流れてくる白き唾とをしばらくは無心に見つめていたが、やがて気の毒なような可愛想のようなまたおかしいような五目鮨司ごもくずしのような感じが起って来た。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やがて気の毒なような可愛想のようなまた可笑しいような五目鮨司ごもくずしのような感じが起って来た。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)