“このえがわら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
近衛川原50.0%
近衛河原50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近衛院このえのいんきさき太皇大后宮たいこうたいこうぐうと呼ばれる女性が話題の人である。右大臣公能うだいじんきんよしの娘で、天下第一と言われる程の美貌の持主であった。先帝の死去の後は、近衛川原このえがわらの御所に、静かな明け暮れを営んでいた。
平治の乱から二十年、近衛河原このえがわらのこの邸に、土龍もぐらのように住んで来た。——頼政はそう思う。土龍のようなと吾ながら思う。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)