“くさふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
草生100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露に湿れた草生くさふが靴の下にあった。水中のように澄みわたった闇である。現世と思われない静けさが、六百の少年の心に浸み入ってくる。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
私の脚もとから、細い、一本の竿の曳く影とも見える影が、草生くさふの上を伸び伸びして、四五間、六七間も伸びて、その丘の斜面を這い上っている。そしてそこに一つの円を映して尽きている。
烏帽子岳の頂上 (新字新仮名) / 窪田空穂(著)