“きんらんがわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金襴皮50.0%
金襴革50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも、何のそよぎもしないので、かれは初めて心をゆるしたが、小柄を打ったはずみに、おのれのふところから金襴皮きんらんがわの料紙入れが落ちて、ズズズと岩の間へすべりこんだのを知らずにいた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
スルリとすべって行ったので、あわてて拾い取ってみると、月明りでしかとは分らないが、どうやら古風な懐紙挟かいしばさみで、金襴革きんらんがわの二つ折り、旅用とみえて懐紙以外なものが厚ぼったく挟んである。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)