“きみん”の漢字の書き方と例文
語句割合
飢民100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰か、その信長が、岐阜を立つときからすでにこんな路傍の飢民きみんにまで、心をかけていたなどと思いつこう。家臣がみな意外としたのはむしろ当然であった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その鉄眼はまた、飢饉の年でもあると、そんなにして集めた大蔵経のための浄財を投じて、買えるだけの米を買い、大坂、京都、江戸の三都で、飢民きみんを救った。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無智な飢民きみんの眼には、悲しむべきこの実相も、なんの異変とも映らぬもののようだった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)