“きうばつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
救抜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それよりか人間は生を肯定して、己を世界の過程にゆだねて、甘んじて苦を受けて、世界の救抜きうばつを待つが好いと云ふのである。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
して見ると牛商人の救抜きうばつが、一面堕落を伴つてゐるやうに、悪魔の失敗も、一面成功を伴つてゐはしないだらうか。悪魔は、ころんでも、ただは起きない。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この頃自分は Philippフイリツプ Mainlaenderマインレンデル が事を聞いて、その男の書いた救抜きうばつの哲学を読んで見た。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)