“がんせきおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩石落50.0%
巌石落50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろめく富、畳に刺さった斬先を立て直そうとする間一髪、物をも言わず齧りついた鉄火の勘次、およぐ体を取って腰で撥ねるのは関口流の岩石落がんせきおとしだ。卍の富五郎そこへ長くなってしまった。
と、矢庭に、弁之助は棒をすてて喜兵衛に組み付き、巌石落がんせきおとしに大地に叩きつけた。起き上がらんともがくところを、ふたたび棒を拾って、滅多撲めったなぐりになぐりつけた。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)