“かゆみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擽痒33.3%
擽痒感覚33.3%
癢味33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、痲痺した部分の中央に、知覚のある場所が残ると、そこに劇烈な擽痒かゆみが発生するのも、たぶんアルルッツの著述などで承知のことと思うよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
何故なら、失神中は皮膚の触覚を欠いていても、内部の筋覚や関節感覚、それに、擽痒かゆみの感覚には一番刺戟されやすいのだからね。すると、当然その場所に、劇烈な擽痒かゆみが起る。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ところで、強烈な擽痒感覚かゆみに、電気刺戟と同じ効果があるのを知っているかね。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その次の朝もみんなが絵を見せあふと、絵のところが益〻ますます黒くなつて乾いてゐるのに、ただ僕のだけはゆうべから癢味かゆみが増して来、それに痛味いたみが加はつて絵のところから汁が出はじめた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)