“かみひらやかた”の漢字の書き方と例文
語句割合
上平館100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胆吹いぶき上平館かみひらやかたの新館の庭の木立で、二人の浪人者が、木蔭に立迷いながら、語音は極めて平常に会話を交わしている——
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
青嵐居士といえば、あれから早くも、胆吹王国のオブザアバーとなって、今では自分から興味をもって、あの上平館かみひらやかたの留守師団長をつとめているのです。
長浜から僅かに三里、上りとはいえども、程度の知れた道、まもなく胆吹の麓について、よく聞きただした上平館かみひらやかたの一角を探し当てたのは容易たやすいことです。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)