“かたりべ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:カタリベ
語句割合
語部100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に諸國に語部かたりべと稱するものがあつて、大嘗祭の時などに宮廷に出て來て、古詞を唱え、その採録されたものもある。
古事記:04 解説 (旧字新仮名) / 武田祐吉(著)
賭事をやる人間は、負けた時は黙々として健忘症となり、勝った時の記憶だけは死ぬまで忘れることができないという語部かたりべの精神に富んでいるらしい。
巷談師 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
そして物語の主軸は実は文学という点にはないのであって、それは古代の歴史伝承の方法であった語部かたりべの物語が、文字に移された過程の延長なのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)