“かきどなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
垣隣50.0%
墻隣50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし真の辞世の句は「梅が香やちよつと出直す垣隣かきどなり」だそうである。梅が香の句は灑脱しゃだつの趣があって、この方が好い。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
早熟な彼女はまだ青いなつめみたいに小粒であったが、劉備の家のすぐ墻隣かきどなりの息子に恋しているらしく、星の晩だの、人気ない折の真昼などうかがっては、墻の外へきて、よく歌をうたっていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)