“かいた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
槐多66.7%
海田33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村山槐多かいたも貧乏して死んだんだ。あああ、あいつの画箱にもガランスはなかったろうな。描き奉ってしまったんだから。
ドモ又の死 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
槐多かいたはかくも叫びつづけている。こんなうらぶれた思いの日、チエホフよ、アルツイバアセフよ、シュニッツラア、私の心の古里を読みたいものだと思う。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
(瀬の尾又瀬野といふ。)山中松樹老古にして渓辺に海金砂かいきんさおほし。(海金砂方言三線葛さみせんくず。)平地漸く近して砂川緩流広四五間なり。此に至て山尽く。勝景。貞世紀行妙を得たり。八里半海田かいた駅。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)