“えんば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焉馬75.0%
閻婆25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
役者此手嘉志波やくしゃこのてかしわ 二冊 焉馬えんば撰 享和三年板
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
二、三日すると、裏面から彼に突ッつかれた閻婆えんばが形相をかえて県役署へやって来た。そして知事室の外でがんがんわめきたてた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
閻婆えんばは、宋江の身代りに、彼の胸ぐらをつかんだまま、わいわいいって散らかる群集の間を割って、近くの県役署の門内へ入って行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二つの灯りのうち、小さい寝室の蘭燈らんとうだけを残して、閻婆えんばはふッと灯を吹き消し、やがてコトコト階下へ沈んでしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)