“うすじめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄濕66.7%
薄湿33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は木戸を押しあけ、むしろを拂つて驚きました。まだ檢屍のすまぬ太吉の死骸は、薄濕うすじめりの大地の上に、朱を浴びた襤褸切ぼろきれのやうに倒れて居たのです。
薄濕うすじめりの夜の大地の冷えが膝に傳はりますが、無造作に出された茶碗を手にすると、心身に一脈清凉の氣が走つて、改まつた茶席に列つたやうな心持になります。
薄湿うすじめりの夜の大地の冷えがひざに伝わりますが、無造作に出された茶碗を手にすると、心身に一脈清涼の気が走って、改まった茶席につらなったような心持になります。