“いなづみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
稲積100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初に言い出した地蔵様は甲府の東光寺にある稲積いなづみ地蔵で、次に山を蹴破ったのが蹴裂けさく明神で、河の瀬を作った不動様が瀬立せだち不動で、山を切り穴を開いた神様が
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
飛衣とびぎぬ六股むつまたの倉に、稲積いなづみの下に置いてあると歌うのを母が聴いて、それを見つけて天へ還って行くので、近頃日本青年館で演出せられた銘苅子めかるしいなども、またその一つの文芸化であるが
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
男の人はだんだん小さくなり、やがて稲積いなづみのむこうに見えなくなってしまった。少年はてくてくと歩きだした。歩きながら、なにかふにおちないものがあるように、ちょっと首をかしげた。
うた時計 (新字新仮名) / 新美南吉(著)