“いっぷんじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一分時100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敬太郎はどこの何物とも知れない男女なんにょあつまったり散ったりするために、自分の前で無作法に演じ出す一分時いっぷんじの争を何度となく見た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼の死ぬ時には、こういう言葉を考える余地すら余に与えられなかった。枕辺に坐って目礼をする一分時いっぷんじさえ許されなかった。余はただその晩の夜半やはんに彼の死顔しにがおを一目見ただけである。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)