“あげほん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アゲホン
語句割合
上演脚本33.3%
上本33.3%
上演本33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この話の内容は、芝居にすると相当物騒なんですから、警視庁へ出すのには筋の通る限り骨抜きにした上演脚本あげほんを書いて下さらなくちゃ駄目よ。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
新聞の広告を見た大森署の司法主任の綿貫警部補っていうのがヒョッコリと警視庁へ遣って来て、あの『二重心臓』の上演脚本あげほんを見せてくれと云うのだ。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
きょうが今日まで犯人に、あの筋書と同じような事実について口を割らせようと思って、どれ位、骨を折ったかわからないんだが、あの上本あげほんが手に這入ったお蔭で犯人がヤット口を割った。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此席ここへ来る前に警視庁の保安課へ寄って、興行係の片山っていう心安い警部に会って、済まないがモウ一度あの上演本あげほんを見せてもらえまいかって頼むとドウダイ。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)