“あいぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
愛撫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつては美しく蠱惑こわくにみちて、恋いわたり、男の愛撫あいぶに打ちまかせて夜ごとに情炎を燃やした身を、ひっそりと埋めていることだろう。
イオーヌィチ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ほんに、どのような宿世すくせであったか、その晩以来、雪太郎は、菊之丞の手に引き取られて、やさしい愛撫あいぶを受ける身となったのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
時々源氏の不純な愛撫あいぶの手が伸ばされようとして困った話などは、だれにも言ってないことであったが、右近は怪しく思っていた。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)