“あいさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
相距100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて流れて行く屋根に追いついた時分は、ここに堤防を守っていた人々とは相距あいさることがよほど遠くなって、屋根の蔭に隠れてしまったムク犬の姿は、見ることができませんでした。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かくして宇治山田の米友は、熊を洗うことに打ちこんで総てを忘れてはいるが、実はそれと相距あいさること遠からざるところに、熊よりも一層忘れてはならない相手のあるのを忘れていました。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)