詩四章しししょう
粉雪の中で四十雀が啼いてゐる春が眞近にせまつてきた 谿間で風が鳴つてゐる楢山毛欅櫟それらの枯葉が雪の上を走つてゐる 山山よ裸の木木よ樂しい冬も間もなく冬も終るだらう 懷かしい私の友垣風よ雲よ山山よ私達の友情のさて春の計畫を考へよう その昔そ …