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『原始林の縁辺に於ける探険者』
ふりがな文庫
『
原始林の縁辺に於ける探険者
(
げんしりんのえんぺんにおけるたんけんしゃ
)
:
une ode
(
)
』
Ⅰ 陽の眼を知らぬ原始林の 幾日幾夜の旅の間 わたくし熟練な未知境の探険者は たゞふかぶかと頭上に生ひ伏した闊葉の 思ひつめた吐息を聴いたのみだ。 たゞ蹠に踏む湿潤な苔類の ひたむきな情慾を感じたのみだ。 Ⅱ まことに原始林は 光なき黄金の …
著者
富永太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
外套
(
マントオ
)
蹠
(
あなうら
)
日
(
にち
)
眼
(
め
)
陽
(
ひ
)