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『蕗のとうを摘む子供等』
ふりがな文庫
『
蕗のとうを摘む子供等
(
ふきのとうをつむこどもら
)
』
三月の午後 雪解けの土堤っ原で 子供らが蕗のとうを摘んでいる やせこけたくびすじ 血の気のない頬の色 ざるの中を覗き込んで 淋しそうに微笑んだ少女の横顔のいたいたしさ おお、飢えと寒さの中に 今も凶作地の子供達は 熱心に蕗のとうを摘んでいる …
著者
長沢佑
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「プロレタリア文学」1932(昭和7)年2月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
強
(
き
)
奴
(
いつ
)
苦
(
に
)
都会
(
まち
)
水涕
(
みずばな
)