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『母へ』
ふりがな文庫
『
母へ
(
ははへ
)
』
一九二九年四月十六日未明、同志吉田君はやられた。彼の家は家宅捜索——神棚は勿論、土間の隅まで掻きむしられた。翌三〇年十一月、彼の愛弟は裏の河へ落ちて死んだ。彼の家に起ったこの二つの事件は、地主の嬶共に依って次のようなデマを生み、部落内へ流布 …
著者
長沢佑
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「ナップ」1931(昭和6)年11月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
沈黙
(
だま
)
凍
(
こご
)
口説
(
くど
)
嬶
(
かかあ
)
故為
(
せい
)
漸々
(
ようよう
)