休日にきゅうじつに――工場に働く女工さん達に捧ぐ――――こうじょうにはたらくじょこうさんたちにささぐ――
胸一杯に吸いこんだ空気 甘い甘い麦のかおり何故となくきれぎれに思い出てはあとかたもなく消えて行く 幼ない時の楽しい思い出 一月目に見る村の麦畑の何んと伸々と変っていることだろう 風呂敷包を下げ胸をふくらせ 休日の久方ぶりに村の本道を帰って来 …