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『一枝について』
ふりがな文庫
『
一枝について
(
ひとえだについて
)
』
年おいた山梨の木に年おいた園丁は 林檎の嫩枝を接木した 研ぎすまされたナイフををいて うそさむい瑠璃色の空に紫煙を流した そんなことが出来るのでせうか やをら園丁の妻は首をかしげた やがて躑躅が売笑した やがて柳が淫蕩した 年おいた山梨の木 …
著者
金鍾漢
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「国民文学」1942(昭和17)年1月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
実
(
な
)
紫煙
(
けむり
)
亡
(
な
)
嫩枝
(
わかえだ
)
接木
(
つぎき
)