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『名もなき草』
ふりがな文庫
『
名もなき草
(
なもなきくさ
)
』
名も知らない草に咲く、一茎の花は、無条件に美しいものである。日の光りに照らされて、鮮紅に、心臓のごとく戦くのを見ても、また微風に吹かれて、羞らうごとく揺らぐのを見ても、かぎりない、美しさがその中に見出されるであろう。 思うに、見出そうとすれ …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
羞
(
はじ
)
何
(
ど
)
孜々
(
しし
)
戦
(
おのの
)
賦与
(
ふよ
)